こんにちは
フリークエンシーの田中です。

今回も引き続き男性社員を無視して、
断乳、卒乳について考えてみたいと思います。

断乳と卒乳ってどう違うの?と疑問に思うのですが、
とあるサイトの定義によると、
日にちを決めて、その日からおっぱいを飲むことをやめること→「断乳」
徐々に授乳回数を減らしていき(減っていき)子どもが自然に飲まなくなること→「卒乳」

だそうです。
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↓のサイト様には授乳全般について、当時大変お世話になりました。
http://plaza.rakuten.co.jp/yokubarimama/2000/

昨今は、自然育児を目指す傾向が強いのと、
語感の雰囲気から
「断乳」の方に若干悪いイメージがあるようです。

私自身は息子二人とも1歳半くらいには「断乳」してました。
正直子どもが男の子だったからかもしれません。

中国最後の皇帝、溥儀の映画「ラストエンペラー」を見たときに、
小学生くらいの溥儀が
乳母のおっぱいにかぶりついてるのを見て、
ゾッとしたのを覚えています。

なんとなく
「これ(授乳)、いつまでも続けてたら
溥儀みたいになっちゃうんじゃないか。」と思いました。
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卒乳派の論によると、そんな事は全くなく、
事実はむしろその逆でした。

甘えるだけ甘えさせてあげる事で、
お母さんと一緒にいる体験が精神的なベースとなり、
より忍耐強く、自立できる子供に育つのだそうです。

おっぱいを無理やり取り上げると、
男の子の場合、逆におっぱい星人になる、
という恐るべき噂もあります。

とはいえ、皆がみんな、理想的に卒乳できるとは限りません。
乳腺炎になる人も多いし、
乳を出している限り、禁酒禁煙ノンカフェイン。
風邪薬も大概ダメで、そのせいで
私は慢性鼻炎にまで悪化しました。
これに1年以上耐えるのは、結構大変です。

※ちなみに、妊娠5年前から禁煙した方がいいと言われています。
出産直前まで煙草を吸ってた人がいますが、
さすがに授乳はせずに粉ミルクだったようです。
飲酒、喫煙している人の乳は、ヤニ入りアルコール入りで、
新生児の肌がブツブツだらけになります。

おまけに、乳腺を締め付けないよう
ヘロヘロな下着しかつけられず、
仕事で外に行く人は、スーツなんか厳しいかと思います。

※モーブラという授乳用の良いブランドがあり、
良く買ってましたがこれでもスーツは無理かも。
http://shop.mo-house.net/fs/mohouse/c/300301
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ワーキングマザーにとっては、
初乳の栄養素が抜けきった1歳以降なら、
断乳した方が楽になるかもしれません。

でもなんだか離れがたい。
ギャーギャー泣かれたら、とっととおっぱいあげたいし、
寝かしつけもこの方が楽。
それにこんなにおっぱいを好きで幸せそうなのに、
無理やり自分の都合でそれを取り上げるなんて、、。

この葛藤が、ワーキングマザーは今後10年くらい続きます。

きっと体は本来「もう離れ時だよ」
っていう時を知っているんでしょう。

仕事をしていると、どうしても人工的に
「管理」していかないといけなくなり、
とても苦痛に感じる時があります。

仕事モードだと何もかもを
「計画」と「スケジュール」に
組み込みたくなりますが、
子育てモードだと「それは違う」と
体がシグナルを発してくるので、
一体なにが正解なのか分からなくなるようです。

ちなみに、ちょっと我が家の体験記をご紹介。

断乳は通常3日を目途に、
子どもに「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)に
なったからおっぱいは卒業しようね」と
よく言い含めてから、実行します。

お正月やイベントが続く日など、
子どもの気が逸れている時期が良いようです。
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長男の時は
「もうコレはバイバイね」と言って
目の前で長男愛用の授乳枕を
洗濯機に投げ入れました。
(このやり方もまずかったと後で反省。)

2日目になるとギャン泣きしてあまり眠れず、
息子は洗濯機から授乳枕を引きずってきては
「ぱいぱいー、ぱいぱいー」
と言って号泣してました。
こちらも乳が張るわ、可哀そうだわ。。

でももうスタートしちゃったのだから、
ここは心を鬼にしなくては、と
皇帝溥儀を思い出して断固決意。

旦那さんもどうしていいんだか良く分からず、
「次の機会にしてもいいんじゃないの?」
とか言ってくれたものの、
超イライラモードの私に為すすべナシでした。
(こんな感じで私は良く暴走します。)

そして3日目の朝。
長男はなんだかケロッとした顔で玩具で遊んでいました。
「あれ?『ぱいぱいーっ』て今日は来ないのかな。」
と思ったものの、そのままその日一日終わってしまいました。

夜、おっぱいの事などすっかり忘れて遊んでいる長男を見て
「あ、この子はもうおっぱい必要としてないんだな」
と体の芯から納得し、なにかが腑に落ちたのでした。

すると、その瞬間から乳の張りがすっかりなくなり、
もうおっぱいは出なくなりました。
どことなく寂しい気持ちと、
子どもの成長を感じる気持ちとで、
なんとも言い難い気持ちで眠りました。

もちろん翌日からはコーヒー、ワインをしこたま飲みましたが。笑)
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生命は予想をはるかに超えるほど神秘的で、
浅はかなワーキングマザーの「計画」も、
子どもの「成長力」も、
何もかもをしなやかに包含しているのだな、
と感じた出来事でした。

失敗だらけの育児ですが、
予想を超えてしまうのだから仕方がない。

卒乳か断乳か、悩むお母さんも多いと思いますが、
あの壁この壁、ゴツゴツ頭をぶつけながら、
やっていくしかなさそうです。
「正解」はないですが、
どちらも「全くの間違い」ではないようです。